瓦という味わいについて

昔から日本人に馴染みの深い瓦ですが、粘土から作られているものが代表的なものです。使い方や生成法、色や産地など細かく分類するとおよそ1000種類にもなります。さて、屋根で見られる瓦とは、一枚一枚の重なりから波打ったような作りをしてあって、それにより根元の部分には空気が自由に出入りできて、屋根裏に閉じ込められた熱気や湿気を追い出す効果をもたらします。つまり瓦とは、自然に換気する役目を果たしてくれ、家屋全体にこもる空気を循環させます。また、伝統的な日本家屋の瓦作りの屋根が持つ、重みある静けさと美しさは、日本人が古来から持つ情緒と深く結びつき、穏やかな気持ちにもさせてくれます。

波打つような特殊な形を持つ瓦ですが、空気を循環させる働きをする他に水はけを良くするといったメリットもあります。つまり水切りの良い瓦には音を吸収する作用もあるので、激しい雨音もしっかり防いでくれます。高温で焼き締められた瓦は丈夫で、断熱性にも優れているので、吸水率も他の屋根材に比べて低いのが特徴です。ただ素材自体に重さがあり、それなりに値段も高いというマイナス面も含まれます。加えて、現代においては洋風の住宅が増えてきたこともあって、それに違和感のない形として、陶器平板の瓦なども使われるようになっています。

瓦の屋根は、新しくしてから10年ほどで瓦を押さえる漆喰が劣化します。この時点で塗り直しておけば、その後も持つ期間が伸びます。また瓦によっては漆喰自体を使わないものもあるので、その場合はひび割れなどの損傷がなければ問題ありません。ですが、2530年もすれば、約半分の瓦本体は経年劣化により割れていきます。屋根の下地まで腐らせることもあるの、屋根修理の専門家に点検をしてもらうのが無難です。

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