器用さと想像力の間で

屋根工事・修理に関わることで何が一番必要かと聞かれれば「手先の器用さと、同じくらいの想像力」であるとBさんは答えます。例えば、金属の四角い板に丸い穴を開けるとすると、何をどうすれば必要な形をくり抜くことが出来るのか、そのイメージを持っていなければ、手を動かすことができない。逆にいえば、想像力があっても、その形を形成する技術がなければ何もできない。そのギャップが苦しいからこそ、屋根職人は常に勉強を続け、同じくらい手技の術も磨くのだとBさんは語ります。「そうして一歩一歩、少しずつでも確実に歩んでいけるのが、屋根職人という仕事の面白さですよね」 また、仕事のやり方は職人によっても様々な方法があり、百人の職人が集まれば百通りの方法で解決策を生み出すのだそうです。時代性も勿論あるでしょうけど、環境にも左右されます。Bさんの話によれば、例えば雪の多い地域とほとんど降らない地域では、屋根の修理方法も全く違い、使われる素材も変わってくるそうです。その地域の気候までも、きちんと頭に入れておくことが職人には必要であるといいます。その上でBさんは屋根職人としてやっていくために常に勉強を欠かしません。「どこへ行っても仕事ができる。どこでも通用するようになるためには、きちんとした基礎を持っておくこと。その上で話したような器用さと技術がついてくる。その積み重ねが確かな成果として実っていくのが屋根職人の世界なんじゃないでしょうか」 Bさんの語り口はとても几帳面で誠実です。そうした人格からも伺えるように、職人としての志も半端なものでは決してありません。どうしてそのようになれたのかと聞いてみれば「当たり前ですが、始めた頃は本当に何も出来なかった。それが悔しくて努力した。職人の世界というのは意地っ張りな人の集まりなのかもしれません」と答えてくれた。

『適正な価格をどう判断するか』

お家のリフォームに関わること全てにいえることですが、まずは、お見積もりを幾つかの業者にお願いして、価格や施工方法などを比較してみることをオススメします。何故かというと、そうすることによって屋根工事の費用の平均的な価格を知ることが可能ですし、加えて消費者自身もある程度の知識を得ることが出来るからです。今では、ほとんどの業者が無料で行ってくれますので、是非お試しください。「最終的な見積もり金額が適正なものか分からない」といった場合は、また別の業者に確認を取るという道もあります。

ですが、ここで一番に考えるべきことは価格ではありません。お客様ご自身がリフォーム後のお家にどれくらいの期間、最低でも何年間はこの家に暮らすというイメージを持つことが必要となります。大切な屋根の不具合の原因を診断するスタッフによって、屋根工事の方法やその価格も当然変わってきますし、いくら良いプランであったとしても、お客様の持つ暮らしのイメージに合わせて見つけていかねばならないからです。 もちろん、どんなリフォームにも値段の「高い」「安い」の振り幅は付きモノですが、業者から渡される金額だけを確認して判断するより、複数の業者との比較によって工事の内容についてある程度の知識があれば、それが適正なものであるかが判断できます。屋根工事だけに限らず建築工事というのは、大きな価格変動が起こることはあまり考えられません。「今なら半額」や「最高の材料で仕上げます」など、根拠の薄い言葉で業者を選ぶよりも、トラブルの際にすぐ駆けつけてくれるフットワークの軽さや、工事後の保証など、アフターケアが充実している責任感などを材料に、比較して考えられる適正な価格によって考えると最適かもしれません。

屋根に椅子を掛ける場合

屋根に椅子を掛ける場合には危険が伴うので,まずは丈夫な椅子であることを確認し,椅子を掛砂る角度と地盤の確認(軟弱地盤では椅子がめり込まない 対策を!)や椅子の横滑りなどに対する十分な対策と配慮が大切です。また, 屋根材の軒先には雨樋を壊したり,屋根の軒先を傷めないように養生をするこ とも大切なことです。

屋根工事の流れ

屋根工事を行うのに葺き替え前の瓦屋根はかなり色褪せてズレが見られたり、外からはわかりませんが瓦本体の中身がスカスカになっていたり、水を吸い込む状態になっていることがあります。瓦を一枚一枚めくり、その下にある土も取り去って下地をまずはむき出しにします。この作業は丁寧に、慎重に行います。 業者もみんな泥んこになってしまいます。下地板がむき出しになると腐っている場所がないか入念にチェックして後、葺き替え工事に入ります。まずは下地工事を行います。長い年月を経て、既存の下地は波打っていることが多いため木を使い、全体が平らになるように下地調整を行ないます。きれいになった下地に断熱材を入れます。断熱効果に加え、水や湿気を寄せつけず、スタイロフォームという断熱材を敷き詰めていきます。さらにその上からコンパネを張って、屋根を葺く準備を整えて屋根工事を進めていきます。